症例21.肺炎球菌性肺炎

喀痰塗抹(Gram)

65歳男性、発熱、呼吸困難

 

Gram ×500

 

Gram ×500

 

 
1) グラム陽性双球菌が好中球の周辺に観察される。双球菌の周囲は白く抜けており(矢印)、莢膜形成を反映している。莢膜形成のため、菌はほとんど好中球に貪食されない。
2) Gram 染色はきわめて簡便・迅速で、かつ診断価値の高い古典的染色法である。培養結果を待たずに、直ちに抗生剤(ペニシリン)投与が始められるべきである。肺炎球菌性肺炎は、老人にしばしば重症の市中肺炎を生じる(大葉性肺炎の形をとりやすい)。したがって、一刻も早い治療開始を要する場合が多い。